“売上”より“観察力”──成果を生む問いの立て方

ビジネスの現場では、売上を追いかけるのは当たり前のことです。
でも、私はときどき、こんなふうに問いかけたくなります。

「あなたの“観察力”は、今どこを向いていますか?」


成果は“観察”から始まります

売上は目に見える成果です。数字は正直で、誰の目にも明確に映ります。
でも実は、その数字を生み出す“手前”にこそ、重要な違いがあります。

たとえば、
・お客様はなぜそれを選んだのでしょうか?
・なぜそのタイミングで離れていったのでしょうか?
・あの一言は、なぜ心に響いたのでしょうか?

こうした問いに敏感でいられるかどうか
数字の背後にある“人の選択”に気づけるかどうか

その差が、やがて大きな成果の差につながっていくのです。


良い問いは、行動の質を変えます

観察力とは、ただ“目ざとい”ことではありません。本当に大切なのは、「問いを立てる力」です。
良い問いは、思考を動かし、行動の精度を高めてくれます。

たとえば、
・「なぜ売れないのか?」ではなく、「どんなときに、この商品は選ばれているのか?」
・「もっと広告を出すべきか?」ではなく、「お客様が思わず話したくなる体験とは何か?」

こんな問いを立てることで、見えてくるものが大きく変わってきます。


INKUBOIが大切にしていること

私たちINKUBOIでは、売上やKPIの達成だけではなく、「問いの質」や「観察の深さ」、そして「仮説の多さ」も大切にしています。

なぜなら、問いの解像度が高まると、組織は自ら学び、進化していけるようになるからです。

売上はもちろん重要です。

でも、その前段階にある“問い”や“気づき”の質こそが、持続的な成果を支えているのだと私たちは考えています。


あなたは、どんな問いから始めますか?

会議のとき。

お客様の声を聞いたとき。

サービスや仕組みを見直すとき。

「なぜうまくいかないのか?」ではなく、「どこに、小さな違和感や兆しがあるか?」に目を向けてみてください。

数字を追う前に、問いを育てる。

報告をする前に、観察してみる。

成果は、いつも“良い問い”の先にあるのかもしれません。

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