新規事業を立ち上げるとき、最初の一歩に何を選ぶかで、結果の8割が決まる──。
そんな実感を、私たちはこれまでの支援現場で何度も繰り返してきました。
本記事では、「最初にやるべきことが、なぜ失敗を避け、成功を引き寄せるのか」を、リアルな支援経験をもとに3つの視点から整理してみます。
1|“誰に届けるのか”を言語化する(10人の顔が浮かぶか?)
ターゲット設定は当たり前。そう思っていても、曖昧なまま事業が進んでいくケースは驚くほど多くあります。「30代女性」「都心在住のビジネスパーソン」といったデモグラ情報では、顧客の“行動”も“悩み”も見えてきません。
本当に刺さるプロダクトやサービスは、「具体的な10人」のリアルな顔・価値観・選択肢の中に登場できるかどうかで決まります。
私たちはこのプロセスを”情景を伴った顧客解像”と呼び、事業の出発点として非常に重視しています
2|“最初にやらないこと”を決める(あえて捨てる戦略)
新規事業はリソースが限られています。その中で「何を捨てるか」を決める意思決定力が、初動の成功を大きく左右します。
やりたいことは無限。でもやれることは限られている。
だからこそ、「あえてやらない」と決めることで、やるべきことの解像度が上がり、スピードも精度も増すのです。
INKUBOIの支援では、“やらないリスト”を最初に作るよう強く推奨しています。
戦略は、引き算から始まります。
3|“検証のデザイン”から入る(まず何を証明すべきか)
最初に大きなシステムを作る必要はありません。
むしろ重要なのは、「この仮説が間違っていたら終わり」という一点を、まず検証できる仕組みをつくることです。
事業アイデアの“芯”が市場で機能するか・・・。
このビジネスの最小実証単位(Minimum Viable Proof)を見つけることが、事業成長の土台になります。
つまり、「事業を作る」ではなく「仮説を検証する仕組みを作る」ことが、最初にすべきことなのです。
最初の一歩は、事業の“重力”を決める
最初の一歩には、意志と設計が必要です。
スタートの“角度”が、3ヶ月後・半年後の景色を大きく変えるからです。
INKUBOIは、ただ「事業の形」をつくるのではなく、“変革を起こす仕掛け”としての新規事業づくりを支援しています。
あなたの一歩が、未来を変える最初のトリガーになるように・・・。
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