「思考停止からの脱却」が、これからの競争力になる
ChatGPTをはじめとする生成AIが、仕事や学びの現場に浸透しはじめています。
レポートの下書き、戦略の壁打ち、コードのスニペット生成。確かに私たちの生産性は、これまでにないスピードで加速しています。
けれど、ここでふと立ち止まって考えてみたいのです。
「AIが考えてくれるから、もう自分では考えなくていい」 – そう思っていませんか?
それは大きな誤解です。
むしろ、生成AIの登場により、「人間が考えること」の価値は以前よりも増しています。
かつて知識を持つことが価値だった時代がありました。
けれど今は、知識を探す・整理する・出力する作業の多くを、AIが担ってくれます。
では人間に残された価値とは何か?
それは、問いを立てる力であり、異質なものをつなげる力であり、文脈を読み解いて意味を構築する力です。
例えば、ある企業が新規事業を立ち上げようとしたとき。
AIに市場分析をさせ、競合比較表を作らせる、それ自体は簡単です。
けれど、本当に重要なのは、「私たちはなぜ、そこに参入するのか?」という本質的な問いに向き合い、仮説を構築すること。
この“問いの立て方”と“文脈の読み方”こそ、人間にしかできない仕事です。
INKUBOIでは、DXやAIを活用した事業支援を行っていますが、「AI任せにしない、考えるプロセスの共創」にこだわっています。
人間の視点、現場の直感、そして社会全体の構造を見渡す視座 – それらが交わったところに、唯一無二の解が生まれるからです。
生成AIは、答えを出してくれる存在ではありません。
それは、考えるための余白と材料を与えてくれる道具にすぎないのです。
そして、人間が考える力を手放さない限り、私たちはこのAI時代においても、未来をデザインする主役であり続けられる。
INKUBOIは、そんな“考えることを手放さない企業”と、未来を共創していきます。
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