UX設計に必要なのは、顧客の“行動”ではなく“感情”を見ること

多くのUXデザイナーやプロダクトマネージャーが、ユーザーの「行動」を起点に設計を始めます。どのボタンを押したか、どこで離脱したか、何回スクロールしたか。数字として追える“行動”は、確かに貴重なヒントになります。

しかし、本当にユーザーの心を動かすUXをつくるためには、“行動”だけでは不十分です。

ユーザーは「合理的」に動かない

人はいつも論理的に意思決定しているわけではありません。むしろ、感情や直感、なんとなくの印象が多くの行動を左右します。

・なぜその選択肢を避けたのか?
・なぜ迷った末に購入を決断したのか?
・なぜその瞬間に離脱したのか?

数字やログだけを見ていても、それらの“なぜ”にはたどり着けません。

大事なのは、「どう感じたか」

UX設計で本当に大切なのは、「どのように行動したか」ではなく、「そのとき、どう感じていたか」です。

・不安だったのか?
・わくわくしたのか?
・圧倒されたのか?
・期待と違ったのか?

ユーザーの内側で起きている感情の動きに目を向けることで、インターフェースや導線の課題がまったく違う姿で浮かび上がってきます。

INKUBOIが大切にしていること

私たちINKUBOIは、UX設計の出発点に“感情の観察”を置いています。

ユーザーインタビューや感情マッピング、共感ジャーニーなど、定量データだけでは見えないユーザーの風景を丁寧に拾い上げることから始めます。
時にそのプロセスは非効率で、数字で説明しにくいこともあります。
でも、それこそが「届く体験」「選ばれるプロダクト」への近道だと信じています。

UXは、人間理解から始まる

UX(ユーザー体験)とは、デザインやUIの話ではなく、“人間理解”の話です。
そして人を理解するとは、行動の裏にある「感情」を理解することに他なりません。

あなたのプロダクトが、“なぜか好き”“なぜか信頼できる”と言われるものになるために、、、。
行動の先にある感情に、目を向けてみませんか?

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