起業のとき、最初に向き合った問い
新しく会社を立ち上げるとき、最初に決めなければいけないもののひとつが「社名」です。
登記上の手続き、ドメイン取得、ロゴデザイン、、、。実務上の理由はいくらでもありますが、私にとってそれは「会社の思想」を決める行為でもありました。
単なる名前ではなく、何を信じて、どこに向かう会社なのかを凝縮した記号を創りたかったのです。
INKUBOI – この少し不思議な言葉
INKUBOI(インクボイ)という名前には、2つの意味が込められています。
ひとつは、「Incubation(インキュベーション)」の思想。
まだ形にならないアイデアやビジョン、動き出したばかりの挑戦を、あたため、育て、飛び立たせる。そんな存在でありたいという想いがあります。
そして、あたため方によって、生まれてくるものの“かたち”は大きく変わる。
どんな問いを投げかけ、どんな視点で向き合うか。
その温度や環境こそが、未来の可能性を決めていくのです。私たちは、単に“孵化”を支援するのではなく、その過程すら設計する存在でありたいと考えています。
もうひとつは、「BOI」という語感。
これは“Boy(少年)”の変形であり、まだ未成熟であっても、純粋な好奇心と探求心を持ち続ける精神の象徴として選びました。
つまりINKUBOIは、「変革の種をあたためる好奇心の塊」のような存在でありたい、というメッセージでもあるのです。
名前は、自分自身への問いかけでもある
企業名は、お客様や社会に対して示す旗印であると同時に、自分自身に向けた問いでもあります。
「あなたは今、この名前にふさわしい仕事をしているか?」
「この名のもとに、信じる価値を届けられているか?」
その問いに誠実に応え続けるために、私はこの名前を選びました。
そして、「INKUBOI」という場の役割
INKUBOIは、単なる経営コンサルでも、単なる開発支援会社でもありません。
アイデアを価値に変える、組織を前に進める、プロダクトを“人に届くもの”にする。
そのすべての過程に寄り添い、ともに考え、ともに創っていく。
“何かが始まる場所”としての会社名、それがINKUBOIです。
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