新規事業やサービス開発の現場で「ユーザーインタビュー」を行うことは一般的になりました。
しかし、多くの企業がここで陥りがちな罠があります。
それは、、、「ユーザーの答えの中に“正解”がある」と思い込んでしまうことです。
ユーザーは答えを持っていない
ユーザーは自分の欲しい未来を言語化して教えてくれるわけではありません。
インタビューで「こんな機能が欲しいです」と言われても、それをそのまま実装して成功するケースは稀です。
なぜならユーザー自身も、自分の行動や感情の“深層”には気づいていないからです。
インタビューは「発掘の作業」
だからこそ、ユーザーインタビューは「正解探し」ではなく「発掘の作業」と捉える必要があります。
表面的な要望や不満を鵜呑みにするのではなく、そこに潜む矛盾や揺れを見つけ出すこと。
たとえば──
- 「便利さを求めている」と言いながら、実際には“人と関わる安心感”を重視している
- 「価格が高い」と答えても、体験が心に刺さればむしろ喜んでお金を払う
こうした“葛藤”や“本音”こそが、新しい価値の手がかりになります。
INKUBOIが大切にしている視点
INKUBOIでは、ユーザーインタビューを「問いを立てるプロセス」として位置づけています。
ユーザーの答えの中に正解を求めるのではなく、観察や深掘りを通じて「まだ言語化されていない本質」を捉える。
そこから初めて、UXやプロダクトに意味のある示唆が生まれるのです。
まとめ
ユーザーインタビューで探すべきなのは“正解”ではありません。
むしろ、ユーザーの中にある曖昧さや葛藤を拾い上げることが、革新的なプロダクトを生み出す出発点になります。
INKUBOIは、その「解像されていない領域」を共に見つけ、ビジネスと体験をつなぐ橋を架けていきます。
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