「こんな機能が欲しい」と言われたら疑え

新規事業やサービス開発に携わっていると、必ず耳にする言葉があります。

それは──「こんな機能が欲しい」というユーザーやクライアントのリクエストです。

もちろん声に耳を傾けることは重要です。しかし、そのまま実装するのは危険です。なぜなら多くの場合、それは 本当に欲しいものではなく、“解決してほしい課題の仮説”にすぎない からです。


機能リクエストの“裏側”を見る

たとえば、ユーザーが「検索機能をもっと複雑にしてほしい」と言ったとします。

その言葉通りに機能を強化すると、操作は複雑になり、むしろ使いにくくなるかもしれません。

本質は「探している情報にすぐたどり着けない」という課題であり、解決策は検索強化ではなく、UI設計や情報設計の見直しかもしれません。


欲しいのは機能ではなく“体験”

ユーザーが口にするリクエストは、実際には「こんな体験がしたい」という欲求の翻訳ミスであることが多いです。

つまり、求められているのは“機能”ではなく“意味ある体験”

そのため、事業開発者はリクエストを鵜呑みにせず、背景にある課題や感情を探ることが必要です。


INKUBOIの視点

INKUBOIは、新規事業やUX設計の現場で「本当に解決すべき問い」を見つけ出すことに注力しています。

私たちが大切にしているのは、ユーザーの声を“指示”ではなく“ヒント”として受け止めること。

そのヒントを掘り下げていくことで、本当に価値あるプロダクトが形になります。


まとめ

「こんな機能が欲しい」という言葉を、表面的に実装してはいけません。

その裏にある“課題”と“体験”を見抜くことが、新規事業を成功へ導く最大のカギなのです

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