「あの会社、うちの競合ですよね?」
初回の打ち合わせで、よく出るセリフです。
多くの企業が、無意識に「他社=競合」というフィルターを通して市場を見ています。
しかし、今の時代、その見方だけではもったいない。
競合を“共創相手”として捉え直すことで、事業の可能性が広がるケースが、実際に増えています。
競合=脅威、という思い込み
「同じターゲットを狙っている」「似たサービスを提供している」
そんな理由で、警戒心や対抗意識が先に立ってしまうのは、よくあることです。
でも、本当にその会社は「敵」なのでしょうか?
それとも、”共通の課題に取り組む”仲間なのかもしれません。
事例:競合だった会社と、手を組んだ結果
以前、ある製造業向けSaaS企業が、同業のスタートアップと連携して共同プロダクトを立ち上げたケースがありました。
最初は「お互いにシェアを食い合うのでは?」という懸念もありましたが、実際に始めてみると、両社の強みを補完し合える形になり、結果的に“単独では獲れなかった顧客層”に届いたのです。
競合と思っていた相手は、別の視点から見れば補完関係の相手だったということです。
市場が成熟すると、「敵味方」だけでは戦えない
成熟市場では、プロダクトの差別化だけでは限界があります。
だからこそ、
- 顧客にとって“より良い体験”を届けるために協業する
- 資源やノウハウを持ち寄って新しい価値を共創する という姿勢が、企業としての“しなやかさ”を生みます。
これは、ただの“仲良しこよし”ではありません。
戦略的な柔軟さであり、事業拡張の選択肢なのです。
「競合リスト」を、もう一度見直してみよう
あなたの会社が「敵」と見なしているあの会社は、
- 自社にない技術を持っていませんか?
- 違う層に支持されていませんか?
- 実は似たビジョンを掲げていませんか?
もしそうなら、一度接点を持ってみることをおすすめします。
INKUBOIが大切にしている“ズラし”の視点
私たちINKUBOIは、事業成長に必要なのは「差別化」だけでなく、“視点の再構築“だと考えています。
競合をどう見るか?
それは事業の未来の描き方そのものに関わる問いです。
視野を広げたい企業、可能性を閉じたくないチームには、ぜひこの「共創」の視点を持ってほしいと思っています。
Quietly, Boldly.
敵か味方かではなく、“ともに未来をつくる相手かもしれない”という目線で、新しい一歩を踏み出してみませんか?
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